2010年5月16日(日) 礼拝説教要旨 |
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聖書箇所:マタイの福音書12章38〜42節 |
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[38]そのとき、律法学者、パリサイ人たちのうちのある者がイエスに答えて言った。「先生。私たちは、あなたからしるしを見せていただきたいのです。」 [39]しかし、イエスは答えて言われた。「悪い、姦淫の時代はしるしを求めています。だが預言者ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられません。 [40]ヨナは三日三晩大魚の腹の中にいましたが、同様に、人の子も三日三晩、地の中にいるからです。 [41]ニネベの人々が、さばきのときに、今の時代の人々とともに立って、この人々を罪に定めます。なぜなら、ニネベの人々はヨナの説教で悔い改めたからです。しかし、見なさい。ここにヨナよりもまさった者がいるのです。 [42]南の女王が、さばきのときに、今の時代の人々とともに立って、この人々を罪に定めます。なぜなら、彼女はソロモンの知恵を聞くために地の果てから来たからです。しかし、見なさい。ここにソロモンよりもまさった者がいるのです。 |
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説教要旨 |
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本日は「ヨナ」と「ソロモンよりもまさった者」であるイエス・キリストを開かれた心で謙虚に信じることの大切さを学んでいきたいと思います。 〈しるしを求めるパリサイ人たち〉 〈イエス様の答え〉 第一は、「悪い姦淫の時代はしるしを求めている」(39節a)という事実。「姦淫の時代」とは、背信・不真実の意味で、旧約において神とイスラエルとの関係が結婚に例えられ、妻であるイスラエルが神のことばに幾度もそむき、裏切りを繰り返してきたことが背景にあります(参照エレミヤ3章8〜9節)。このことばによってイエス様は、かつてイスラエルが異教の神々に走った霊的な姦淫と同じ精神が彼らの内にある事実を明らかにされたのです。 第二に、「ヨナのしるし以外にはしるしは与えられない」(39節b)という事実。この「ヨナのしるし」とは、預言者ヨナが大きな魚に飲み込まれ、三日三晩、魚の腹の中にいて、それから吐き出された出来事を指しています。このヨナの経験は、イエス様が十字架で死に、葬られ、三日目に復活することを示していたのです。つまりイエス様は、ご自身が真のメシヤであることのしるしは、誰もが目を見張るような驚くべき出来事の内に見られるものではなく、むしろその逆であると言われたのです。 〈例えによるイエス様の勧め〉 「南の女王」はソロモンの話をうわさでしか聞いていなかったにも関わらず、「地の果て」から大きな犠牲を払って会いに来たのです(参照I列王記10章)。イエス様は、このように言うことで、信じる条件として「しるし」を求めるのは思い上がりが根底にあること、大切なのは、神の前に謙虚な態度でいることを教えておられるのです。 〈まとめ〉 |
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