検見川聖書バプテスト教会
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  派遣説教(3)−人を恐れない  

2009年9月27日(日) 礼拝説教要旨
説教者:高田 厚 師

聖書箇所:マタイの福音書10章24〜33節

[24]弟子はその師にまさらず、しもべはその主人にまさりません。 [25]弟子がその師のようになれたら十分だし、しもべがその主人のようになれたら十分です。彼らは家長をベルゼブルと呼ぶくらいですから、ましてその家族の者のことは、何と呼ぶでしょう。 [26]だから、彼らを恐れてはいけません。おおわれているもので、現わされないものはなく、隠されているもので知られずに済むものはありません。 [27]わたしが暗やみであなたがたに話すことを明るみで言いなさい。また、あなたがたが耳もとで聞くことを屋上で言い広めなさい。 [28]からだを殺しても、たましいを殺せない人たちなどを恐れてはなりません。そんなものより、たましいもからだも、ともにゲヘナで滅ぼすことのできる方を恐れなさい。 [29]二羽の雀は一アサリオンで売っているでしょう。しかし、そんな雀の一羽でも、あなたがたの父のお許しなしには地に落ちることはありません。 [30]また、あなたがたの頭の毛さえも、みな数えられています。 [31]だから恐れることはありません。あなたがたは、たくさんの雀よりもすぐれた者です。 [32]ですから、わたしを人の前で認める者はみな、わたしも、天におられるわたしの父の前でその人を認めます。 [33]しかし、人の前でわたしを知らないと言うような者なら、わたしも天におられるわたしの父の前で、そんな者は知らないと言います。

説教要旨

前回の第二区分において、イエス様は主の働き人が直面する迫害の事実とそれに対する備えについて話されました。本日の第三区分では、迫害や困難の中で、弟子たちが人を恐れないで伝道するための四つの事実を指摘されています。

〈弟子は師以上の迫害に合わない〉
一つ目の事実は、「弟子はその師にまさらず、しもべはその主人にまさりません」(24節)です。このことばは当時のことわざです。意味は、弟子が教師に勝ることは無いというものです。イエス様はこのことばによって、師である私と同じ働きをする者は、私以上の扱いを迫害者から受けることがないと明言されたのです。これを言い替えるなら、弟子たちはその師であるイエス様ほどには憎まれることはない、またイエス様と同じ苦しみを経験することはあっても、それ以上に苦しむことはないということになります。

〈すべての真理は神が必ず明らかにされる〉
次の事実は、「おおわれているもので、現されないものはなく…」(26節)です。これも一種のことわざで、真理は必ず明らかにされるという意味があります。主の働き人が、人を恐れて黙っていたとしても、神がすべてのことを明らかにされる時が必ず来る。それゆえ、弟子たちがイエス様から「暗やみ」や「耳もと」で個人的に聞いたことを、多くの人々のいる「明るみ」や「屋上」で大胆に語るよう、命じておられるのです。「言いなさい」「言い広めなさい」は、断固とした意味のある強い命令のことばです。

〈まことに恐れなければならないのは「人」ではない〉
三番目の事実は、「からだを殺しても、たましいを殺せない人たちを恐れてはいけません」です。弟子たちにとって、迫害は大きな恐れであったはずです。しかし、迫害する人間はその人のたましいを殺すことはできない、人の死後の領域にまで権威を持ってはいない、そんな人間より「たましいもからだも、ともにゲヘナで滅ぼすことのできる方を恐れなさい。」とイエス様は勧めておられるのです。人に対する恐れに打ち勝つ秘訣は、生ける神に対する正しい恐れを持つこと以外にありません。本当に恐るべき方は、私たちの永遠を左右できるお方である神のみなのです。

〈神は私たちを特別な存在として覚えていてくださる〉
最後の事実は、「あなたがたの頭の毛さえも数えられている」です。すなわち、価値のない「二羽の雀」さえも、神の御手の中にある。それならば、神のかたちとして造られた「あなたがた」のことは、なおさら大きな関心を向けているということです。全てを神に覚えられているがゆえに、私たちは人を恐れる必要がないのです。

以上、主の働き人が人を恐れないで伝道するための四つの事実について、お話させていただきました。私たちは、主から遣わされている者として、この恐れの感情を、自分の力ではなく、イエス様のお言葉に聞き従うことによって取り除く者でありたいと思います。そして、迫害者を「恐れないで」語り続けるという主の使命を勇気を持って大胆に果たしていきましょう。

 
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