検見川聖書バプテスト教会
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  実によって見分ける  

2008年11月16日(日) 礼拝説教要旨
説教者:高田 厚 師

聖書箇所:マタイの福音書7章15〜20節

[15]にせ預言者たちに気をつけなさい。彼らは羊のなりをしてやって来るが、うちは貪欲な狼です。 [16]あなたがたは、実によって彼らを見分けることができます。ぶどうは、いばらからは取れないし、いちじくは、あざみから取れるわけがないでしょう。 [17]同様に、良い木はみな良い実を結ぶが、悪い木は悪い実を結びます。 [18]良い木が悪い実をならせることはできないし、また、悪い木が良い実をならせることもできません。 [19]良い実を結ばない木は、みな切り倒されて、火に投げ込まれます。 [20]こういうわけで、あなたがたは、実によって彼らを見分けることができるのです。

説教要旨

いつの時代にも信仰者を惑わし、大きい門、滅びの道に導こうとする「偽預言者」と呼ばれる人々がいます。私たち信仰者が、この人々を見分けるためにどうしたら良いか、本日の箇所でイエス様は植物を例に挙げて教えておられます。

<「にせ預言者」とは>
まず、偽預言者とはどのような人なのでしょうか。一言で言えば、神から遣わされていない預言者のことです。エレミヤ書において神ご自身が証言しています。「わたしはこのような預言者たちを遣わさなかったのに、彼らは走り続け、わたしは彼らに語らなかったのに、彼らは預言している。」(23章20節)イエス様もまた、終末の時代において彼らが活発に活動することを予告されています(マタイ24章4節)。

彼らは、神のみこころに反することを語って人々を惑わし、神の国の民が「狭い門」から入って御国に至るのを妨げようと働きかけるのです。私たちにとって耳の痛い、神のさばきや罪の悔い改めの必要性を説かないので、多くの人たちが彼らのことばに惑わされてしまうのです。そのようなことから、イエス様は「偽預言者たちに気をつけなさい。」(15節)と、彼らに対しては、徹底した注意を払うよう強く呼びかけておられるのです。

<にせ預言者に警戒する必要性>
なぜそこまで、徹底した注意を払う必要があるのでしょうか。その理由としてイエス様は、にせ預言者と本物の預言者は見分けがつきにくいという点を挙げています。「彼らは羊のなりをしてやって来るが、うちは貪欲な狼です。」(15節b)彼らは、「羊のなりをして」とありますように、見たところ無害で、ソフトな姿で近づいてきます。それゆえに、出会う人は警戒心を解き、かえって好感を抱いてしまうのです。

しかし、彼らの正体は見た目と反対な「貪欲な狼」です。このような凶暴性を持つ偽預言者たちによってもたらされる被害は大きく、神様との関係や兄弟姉妹との関係を取り返しがつかないほどに破壊するのです。「羊のなり(衣)」という外面に惑わされてはなりません。神ご自身、彼らをそのまま放置されることはありません(19節)。

<にせ預言者を見分けるには>
このような「偽預言者」はどのようにすれば見分けることができるのでしょうか。イエス様は、何よりも見分けるポイントが大切だと強調しておられます。「あなたがたは実によって彼らを見分けることができます。」(16節、22節)イエス様はここで植物の世界の原則を例にあげて、彼らを見分ける際の識別ポイントを「実」だけに限定するよう教えられています。

なぜ「実」なのでしょうか。それは植物の健康状態(病気or健康)や種類の違いは「実」を見ることで、誰でも簡単に判別できるからです。※「実」とは、御言葉を正しく語っているか、人々に狭い門に入るように勧めているかどうか、である。

最後に考えてみましょう。私たちは、偽預言者の働きかけに対して、どれだけ注意を払い、識別できているでしょうか。彼らの働きは巧妙です。神の国の民として、外見に惑わされることなく、「実」によって見分ける者となりましょう。

 
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