検見川聖書バプテスト教会
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  生きるとは  

2007年11月4日(日) 礼拝説教要旨
説教者:足立 茂 師

説教要旨

黒澤明監督の古典的作品である『生きる』。9月上旬、民放でリメーク版が放送されました。余命数ヶ月、ブランコで「いのち短し・・・」と口ずさむ場面は、心に残ります。

<余命三ヶ月と知らされたらどんな本を読みますか>。大手出版社が丸の内に勤めるサラリーマンに尋ねた時、最も多かったのが『聖書』。キリスト者としては嬉しい限りですが、「現実を忘れられるから」との理由を知るに及んでは、少々寂しくなります。

生きることと死ぬこととが、問われている昨今です。救急医療技術の発達でからだは不自由になっても生かされるケース、高齢社会、末期症状による苦痛など・・・。先の参院選で「アルツハイマー患者」を蔑視したような与党政治家、前政権を「脳死状態」と形容した野党政治家。ことばを重んじない風潮とはいえ、介護されるご家族の心情は穏やかではないはずです。

過日亡くなられた第16代文化庁長官・河合隼雄氏。「人間が神と死後を畏れなくなったところ、恐ろしい犯罪が急増した。日本のみならず、キリスト教文化圏でも同様だ。」と指摘されました。

「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる。」と聖書は記します。≪生きること、死ぬこと≫の意味が見失われている時代。私たちの現実に、生きて働く聖書の教えに聴くことは、今、本当に必要なことではないでしょうか。

 
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