検見川聖書バプテスト教会
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  復活の証人としての召し  

2006年6月25日(日) 礼拝説教要旨
説教者:高田 厚 師

聖書箇所:ルカの福音書24章44〜49節

[44]さて、そこでイエスは言われた。「わたしがまだあなたがたといっしょにいたころ、あなたがたに話したことばはこうです。わたしについてモーセの律法と預言者と詩篇とに書いてあることは、必ず全部成就するということでした。」 [45]そこで、イエスは、聖書を悟らせるために彼らの心を開いて、 [46]こう言われた。「次のように書いてあります。キリストは苦しみを受け、三日目に死人の中からよみがえり、 [47]その名によって、罪の赦しを得させる悔い改めが、エルサレムから始まってあらゆる国の人々に宣べ伝えられる。 [48]あなたがたは、これらのことの証人です。 [49]さあ、わたしは、わたしの父の約束してくださったものをあなたがたに送ります。あなたがたは、いと高き所から力を着せられるまでは、都にとどまっていなさい。」

説教要旨

夢と魔法の国ディズニー・ランドには、“アンバサダー(親善大使)”と呼ばれる職務があることをご存知でしょうか。アンバサダーとは、全キャスト(従業員)の中から毎年各パーク一人選ばれ、創始者ウォルト・ディズニーの代わりとして、世界中の人々にディズニーの夢を届ける働きを委ねられた人なのです。1965年に初めて誕生したアンバサダーは、40年以上経った現在でも世界各国のディズニー・テーマパークで、多方面にわたって活躍をしています。

一方、この地上における“神の国”を始められたイエス・キリストは、ご自分の使命(十字架の死と復活)を果たされたのち、その大切な働きを使徒たちに委ねられました。それは、キリストが復活された日の夜の出来事でした。ユダヤ人たちを恐れて戸を閉めて家の中にいた使徒たち(ヨハネ20章19節)に対して、復活されたご自身の体をはっきりと示されたのち、「あなたがたは、これらのことの証人です」と彼らを復活の証人として任命されたのです。今日の箇所では、この任命式の様子が記されています。

イエス・キリストは、復活の証人たちに教えられたことは、まず聖書の御言葉(ここでは旧約聖書をさす)の確かさについてです。「わたしについてモーセの律法と預言者と詩篇とに書いてあることは、必ず全部成就する」(44節)。聖書の御言葉は、実現力の伴う言葉です。過去において成就した神の約束は、将来においても必ず成就する。イエス・キリストは、これから始めていく世界宣教の働き「その名によって・・・あらゆる国人々に宣べ伝えられる」(47節)が実現していくのは、聖書の御言葉の確かさによるのだということを使徒たちに教えられたのでした。

イエス・キリストは、この大切なことを伝えるために、使徒たちの「心を開いて」(45節)くださいました。イエス様ご自身が主導権を握って、心の鈍い人の心を開き、御言葉に対して正しい理解を与えてくださる。このように主によって心開かれた人は、心の奥底に御言葉が入ってきます。そしていつの間にか「心はうちに燃え」(32節)ていることに気付くのです。聖書に対して心開かれることを、私たちは熱心に祈り求めていきたいと思います。

次に教えられたことは、「いと高き所からの力を着せられるまでは、都にとどまっていなさい」(49節)でした。私たちは、時として見当違いのところに力を求めてしまいます。自分自身に求めたり、人に求めたり、世に求めたりしてしまいます。以前の使徒たちもそうでした。しかし、力を求める対象は、イエス・キリストであります。イエス様が、約束の聖霊(ヨハネ14章16節)を送ってくださり、私たちの助け主として、共にいて働いてくださることを忘れてはなりません。この使徒たちによって、キリストの復活は大胆に証しされ始めました。以来2000年以上経った現在に至るまで、世界中でキリストによって働きを委ねられたアンバサダーが活躍しています。私たちもその一人だということを覚えたいものです。「こういうわけで、私たちはキリストの使節なのです。」(Uコリント5章20節)

 
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